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zoom RSS ショーガールの幕が下りた〜おもいでの「恋の引っ越し物語」

<<   作成日時 : 2011/01/21 14:44  

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数日前に、細川俊之さんの訃報が流れましたね。

ここ1〜2年、子どもの頃からずっと見ていた有名人がこの世を去ることが多くなりました。
他人とはいえ、かなりショックです。同時に、自分も年取ったんだな、と実感したりして・・・

さて、細川俊之さん。

舞台にテレビにラジオに、非常に活躍されてた方なんですが、私の中では、やっぱりミュージカル「ショーガール」。

ミュージカル、と言っても、最近流行の大作とはまったく違って、ミュージカルショー、って感じなのかな。
毎回、名前のない「男」(細川俊之)と「女」(木の実ナナ)が登場して、
おおまかには、出逢う→惹かれあう→けんか別れする→再び愛を確かめる、みたいなお話が描かれる。
いろいろバラエティはあるんだけど、とりあえず、途中でけんかになるのはお約束、だったような。

途中のショータイムを挟んで2幕構成。絶対ハッピーエンド。
登場する曲は、ポップスのヒット曲にお話に沿った歌詞を当てたものなので、耳なじみもよかったりして、とにかく安心して楽しめる。

こうして書くと(書き方が悪いのか)、知らない人には、なんかマンネリのお手軽な芝居に聞こえちゃうかな。
でも違うんだよ!
しゃれた会話が魅力なんだけど、日本人って、そういうのあんまりうまくないじゃないですか。でも木の実・細川のお二人は、そのしゃれた台詞が実に似合ってて、架空の都会、TOKYOがすごくすてきな街に見えて。
当時のパルコ劇場の12月は「ショーガール」が定番。
おしゃれして、年末に恋人と見に行って、とっても楽しい気分になって、ワインを飲んで食事をして帰る、大人になったら絶対そうするんだって決めてた。実現しなかったけど。

生で見たのは一度だけ。ラストの「No.16〜幕が下りても!」
しかも、大人気でパルコ劇場のチケットはとれず、ツアーの埼玉公演を追っかけて、やっとの思いで見たんです。いちおう当時の彼氏と見たんだけど、すでに2月だったし、市民会館だし、彼氏とはすきま風が吹き始めた頃で、なんか理想とは違った・・・

そんなこんなで実は、一番印象に残ってるのはテレビで舞台中継された「No.14〜恋の引っ越し物語」
これビデオに撮って、何回見たでしょうね。ついには、ビデオから音だけカセットテープに落として、台詞の書き起こしまでしたものです(その後、脚本集が発売されて、妙にがっかりした覚えが)

今でも、セットや、台詞の一部や、歌の一部は覚えてる。
たしか、最初のナンバーは、「あーもう、耐えられない!♪」ってフレーズからはじまる。



ある「女」は、別れた恋人が毎晩マンションのチャイムを鳴らし、ドアを叩き続けるため、ノイローゼ寸前になっていた。ついに引っ越しを決意して不動産屋の店頭でいい物件を見つけるが、そこに居合わせた「男」と取り合いになり、けんかになってしまう。
言い争いながらも話し合ってみると、二人とも「すぐにでも今の部屋を出る」ことが重要なこと、しかし本当は今の部屋を気に入っており、引っ越すというより「ほとぼりがさめたら?今の部屋に戻りたい」ことがわかり、最上の解決方法にたどりつく。それは「お互いの部屋をしばらくの間交換すること」。

男が自分の部屋で安眠妨害に遭うであろうことを隠し通して話をまとめた女が、意気揚々と男の部屋のベッドに倒れ込んだとたん、部屋にチャイムの音が鳴り響いた!!!
なんと信じがたいことに、男も、女とまったく同じ境遇だったのだ!

「前の住人は引っ越しました、私は新しい住人です」と何度呼びかけてもドアの向こうの女はあきらめない。自分の部屋に抗議の電話をかける女だったが、もちろん電話の向こうでも同じ事が起こっていた。
部屋交換契約は破棄寸前。
しかし二人は思い直す。かつては愛した人を相手に闘うより、まったく他人の同性に相対する方が、気が楽なんじゃないか・・・そして、お互いの眠りを取り戻すために、それぞれの元恋人があきらめるまで、共同戦線を張ることに契約は変更された。

数日後。ついに過去の恋人は永久に去った。
祝杯をあげるべく、不動産屋以来初めて会い、デートすることに。
毎日状況報告の電話を重ね、同じ苦労を分かち合った戦友である二人の心は急激に接近し、恋に落ち・・・・かけたところで、不用意な一言から、またしても二人は大げんかになり、二度と会わないと言い放ち別れてしまう!

もう夜中のチャイムもない静かな自分の部屋。
何もかも思い通りになったはずなのに、この寂しさはなんだろう・・・・後悔先に立たず。新しい恋に踏み出す前に、自ら手を離してしまった・・・・

考えたあげく、すべての想い出に別れを告げるために、本当の引っ越しを決意した女は、再びあの不動産屋に足を向けた。
すると・・・・まさか、男があの日と同じように不動産屋の前に!

「もう引っ越す必要はなくなったはずでしょう?」
「いや、新しい部屋が必要だと思ったんだ。二人で住める広い部屋に」



ハーレクインロマンスか?という甘さ。他愛ないといえば他愛ない話ですね。(記憶だけを頼りに書いたので、大筋は大丈夫だと思うけど、間違っているところがあるかもしれないです。ごめんなさい。)

他の役者さんには、できない舞台でした。
ナナさんのために企画された舞台だから、もちろんナナさんはピカピカに輝いていたんだけど、このちょっと浮世離れしたラブストーリーを成立させるには、細川さんの存在が絶対に必要でした。

歯の浮くような台詞も、あの甘い声でささやかれると、ワクワクしました。
二枚目だけど、格好いいだけじゃなく、どこか頼りなかったり、ずるかったり、情けなかったり、そんな弱さある男を、コメディで軽やかに演じられる人でした。いそうでいない個性の持ち主でした。

ショーガールは、本当に幕を閉じました。
昨年、脚本・演出を手がけた福田陽一郎さんが亡くなった時、永遠に新作は生まれなくなりましたが、いつか、ほんのちょっとでもいいから、アンコールを見てみたいという願いも、もう叶いません。

細川さん、ありがとうございました。どうぞ安らかに。


追記

これほど熱く語った「恋の引っ越し物語」ですが、ビデオをいつの間にか紛失してしまいました(号泣)しかもベータだったんですよね・・・NHKのライブラリに残っていることはわかったんですが、横浜などでも公開していない様子。NHK様、再放送しませんか!?!?!?!
もしもこのビデオ(ショーガールの他の作品も)、お持ちの方がいらしたら、ぜひぜひご連絡お待ちしております。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
始めましてtikと申します。

細川さん、ショーガール、NHKと検索してたどり着きました。

同じ方又一人出会えた嬉しさにコメントさせていただきました。

最後の舞台、大宮ソニックホールでしたでしょうか??
そっと覗いてましたが、ほとんど記憶が無いのです。
MHKで放送されたような・・・・???

14話とても好きです!!

細川俊之氏のご冥福を祈っています。

tik
URL
2011/03/08 15:54
お久しぶりです。
再開されてたのですね〜ちょっと嬉しい♪

>生で見たのは一度だけ。ラストの「No.16〜幕が下りても!」

!!!!!
私の記憶が確かならば学生時代に生で見てますよ〜。
途中でバンドが舞台から退場になってしまうという、
ハプニングがあった回でした。
mashenka
URL
2011/04/04 22:49

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